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2007年03月25日(日) 23時40分

各候補、震災対策など訴える 都知事選朝日新聞

 東京都知事選の最初の「選挙サンデー」となった25日。主な候補者たちは、この日朝に起きた能登地震を街頭演説で早速取り上げ、震災対策の重要性を訴えた。

 「首都を直撃するような地震も必ずやってくる」。前宮城県知事の浅野史郎氏は、JR立川駅前でこう切り出した。

 浅野氏はマニフェスト(選挙公約)に、木造住宅の無料耐震診断など震災対策を緊急課題として盛り込んでいる。演説では、「地震に対して1人も犠牲者を出さない東京でなければならない」と強調した。

 「東京のハイパーレスキュー隊が(能登地震の)現地に向かった」

 現職の石原慎太郎氏は目黒区で午後2時前、選挙カーの上からそう呼びかけた。「陸海空の自衛隊を入れた大演習を毎年行っている」「警察官の数を増やして検挙率も上がった」などと、治安、災害対策を中心に約30分間語り続けた。

 元足立区長の吉田万三氏も、都内各地で必ず能登地震を取り上げ、「都内でも木造家屋やアパートなどの耐震対策が急がれている。年間70億円ほどで多くの命が救われる」と訴えた。

 建築家の黒川紀章氏は「東京でもいつか起こる。首都機能を移して、バックアップ態勢をつくっておくべきだ」と主張。発明家のドクター・中松氏は「新たな理論で地震を予測し、都民を守れる唯一の候補が私だ」と呼びかけた。

http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY200703250311.html