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2007年03月24日(土) 19時39分

4月に「もやし」国際会議 「萌え」ブームに期待も朝日新聞

 世界約20カ国のもやし生産者らが集まり、もやしの機能性についての研究成果や調理法などを報告する国際会議が4月16〜19日、東京などで開かれる。日本ではラーメンや中華料理の材料としてのイメージが強いもやしだが、欧米では健康野菜として注目されているという。漢字で書くと「萌(も)やし」。日本の生産者は「世は健康ブームに『萌え』ブーム。健康野菜としての認知度を高め、一層の消費拡大につながれば」と期待を寄せる。

 生産者団体「全日本豆萌工業組合連合会」(全萌連)によると、日本のもやし生産量は年間約50万トンに上る。国民1人あたり毎日約10グラムずつ食べている計算で、世界有数のもやし消費国という。

 原料の緑豆や大豆などに水を与えてつくるもやしは、化学肥料や農薬を使わない上、ミネラル類やビタミン、植物繊維などが豊富。欧米では、もやしを含む植物の新芽(スプラウト)が健康食材として注目され、サラダやスープの具として好まれているという。

 会議は90年から欧米各地で開かれ、17回目の今回はアジアで初開催。国際もやし生産者協会(本部・アメリカ)と全萌連の共催で、生産者や調理関係者ら約150人が参加する。

http://www.asahi.com/life/update/0324/004.html