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2007年03月24日(土) 22時05分

「亀田場所」、大差判定勝ちだが「横綱相撲」には遠く…朝日新聞

 国技館で「亀田場所」と銘打たれた一戦は、4〜8ポイントを付ける大差判定勝ち。だが、「横綱相撲」とは言えなかった。

 本来のフライ級に上げた亀田は久々に「3回で倒す」と予告。豪快さをイメージしたか、昨年12月の初防衛戦で有効だったジャブ、フットワークは見られず、高いガードを保ったまま、一直線に距離を詰めた。スピードに乏しく、以前までの単調な「亀田スタイル」に戻ってしまった。

 それでも前半は優位に展開し、5回には左フックでダウンを奪う。だが、細かいパンチも受け続けて、6回には右カウンターでバランスを崩した。「効いたパンチは無い」と言ったが、明らかにペースダウン。相手のアッパーに苦しみ、試合終了のゴングを聞いた。

 クリーンヒットでは勝ったが、笑顔は少ない。「前半のKOは見栄えがいいけど、この方が経験になる」と強がった。

 フライ級での照準は、16度防衛のWBC王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)。だが、KOを意識しすぎたスタイルに固執すれば「大横綱」からの金星は遠い。

http://www.asahi.com/sports/update/0324/222.html