記事登録
2007年03月24日(土) 06時19分

都内3地区庁舎と宿舎千カ所も売却 財務省会議中間報告朝日新聞

 中央官庁の庁舎や公務員宿舎の売却などを検討する財務省の「国有財産の有効活用に関する有識者会議」(座長・伊藤滋早大特命教授)は23日、中間とりまとめを発表した。東京を代表するオフィス街の千代田区大手町など都内3地区の庁舎や、東京23区を除く全国の公務員宿舎1000カ所の売却を検討することなどが柱。6月に最終報告をまとめる。

 都内3地区の庁舎は、大手町のそれぞれ気象庁、東京国税局などが入る2棟のほか、中央区築地の海上保安庁海洋情報部、新宿区若松町の総務省統計局。3地区の売却で計4000億円程度の収入を見込む。

 法務局の出張所と税務署、労働基準監督署の一体化に加え、各省庁の会議室、研修所、倉庫の共用化も盛り込んだ。千代田区霞が関の各省庁庁舎の見直しの議論は今後、本格化させる。

 東京23区を除く全国1000カ所の宿舎売却では5000億円の収入を目指す。23区内の宿舎については昨年、5000億円の売却計画をまとめている。

 有識者会議は15年度までに全国の庁舎で0.5兆円、宿舎で1兆円、計1.5兆円の売却収入の確保を目指している。

http://www.asahi.com/politics/update/0324/001.html