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2007年03月24日(土) 00時00分

守谷市で景観条例 建物・広告に制限朝日新聞

つくばエクスプレス(TX)の開業にともない開発が進む守谷市は、良好な都市景観を実現するために、「市景観法の施行等に関する条例」(市景観条例)を4月1日から市内全域を対象に施行する。景観法に基づく条例の施行は県内初。これにより建物、屋外広告の形や色などが制限され、一定以上の大きさの建物の建築・改築などは届け出が必要となる。

 条例は7章19条からなり、第1章で良好な景観を形成するための市、市民、事業者の責務を明記。第2章で良好な景観の形成を具体化する景観計画策定を定めている。

 市は建築計画などの事前相談、届け出をチェックし、不適合の場合は、助言や指導を実施。それに応じない場合は景観法に基づき、勧告や変更命令、罰金などの罰則も定められている。

 景観計画では、市全域を景観計画区域とし、さらに、TX守谷駅周辺の約7・6ヘクタールを景観形成重点地区とした。

 景観計画区域では、高さ10メートル以上で延べ床面積が千平方メートル以上の建造物の新築や増改築、移転や模様替え、色彩の変更なども届け出が必要となる。地形などの変更や、屋外の土石や廃棄物、再生資源などのたい積面積が500平方メートル以上の場合も届け出る。

 駅周辺の景観形成重点地区では屋上に設置する広告を認めないなど、屋外広告物のデザインや色なども厳しく規制する。

 同市は05年8月のTX開業時につくば市とともに景観行政団体となり、景観審議会やパブリックコメントなどの手続きを経て条例や景観計画を定めてきた。

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000703240001