記事登録
2007年03月24日(土) 00時00分

常葉菊川光る集中力朝日新聞

◆4回適時打で決勝点

 「一球勝負だ。甘い球をしとめてこい」。森下知幸監督の言葉通り、少ない好機を確実にとらえた打線に、かみ合った継投策。第79回選抜高校野球大会初日の23日、仙台育英(宮城)と対戦した常葉菊川は、相手のミスから試合の流れを引き寄せて得点。田中、戸狩両左腕の継投で、1点差を守り抜き、甲子園初勝利を決めた。

 ◎…常葉菊川は4回表、四死球で長谷川、相馬が出塁、中川が中前打と続き1死満塁の場面。前田がバット先でとらえた低めのスライダーを左前にうまく運び、2点を先制。4回裏、仙台育英・橋本の三塁打などで1点を返されたが、捕手・石岡の高低に振り分ける好リードで、力みが見え始めた田中の球をちらし、ピンチを切り抜けた。

 9回裏、仙台育英・高橋巧に左中間二塁打を放たれ、戸狩に継投。交代直後に左前安打を許したが、内角を直球で攻め続け、後続打者の勢いを封じ込め、1点差を守りきった。常葉菊川と仙台育英は同じ5安打。大会屈指の投手の前に14三振を奪われたものの、常葉菊川の試合巧者ぶりが光った。

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000703240004