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2007年03月24日(土) 15時51分

「人生どうする?」さとされ19歳、ひったくり自供朝日新聞

 ひったくりをして目撃者を殴ったとして、警視庁滝野川署は24日までに、事後強盗容疑で、東京都内に住む無職少年(19)を逮捕した。捜査員が「人生をどうするの」と問い掛け、熱心に話を聞いたところ、少年は心を開き、これを含めて2カ月で20件、現金約70万円のひったくりを認めたという。

 調べによると、少年は1月26日午前8時ごろ、北区滝野川の路上で、自転車に乗りながら、歩いていた女性会社員(25)から手提げかばんをひったくり、逃走。追跡した目撃者の男性会社員(38)の顔を殴った疑い。男性は6週間のけが。

 同署は今月16日、少年を家裁送致した。

 逮捕直後の少年の顔つきはすさんでおり、とても19歳に見えず、男性会社員も「30代に見えた」と話していた。

 これに対し、捜査員は反省文を書くよう促したほか、これからの人生をどうするか考えさせる課題も出しながら取り調べた。

 少年は逮捕後約10日で、ほかにもやったと話し始め、最終的には昨年12月上旬から今年1月下旬の間、都内北部で、19回のひったくりをしたと説明。すべてを話した後は19歳らしい顔つきになっていたという。(時事)

http://www.asahi.com/national/update/0324/JJT200703240005.html