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2007年03月24日(土) 11時38分

優太ちゃんの祖父が献花 土砂で埋まった県道の開通式朝日新聞

 新潟県長岡市妙見(みょうけん)町の県道小千谷—長岡線が復旧し、24日午前に開通式があった。04年10月の新潟県中越地震で母子3人が乗った車が土砂に埋まり、約92時間後に皆川優太ちゃん(5)が救出された現場だ。式典後の同日午後3時に開通する。

県道小千谷—長岡線が復旧。開通式の準備が進んでいた=24日 新潟県長岡市で

復旧した県道小千谷—長岡線。開通を前に車が並んだ=24日、新潟県長岡市で

 当時、約50万立方メートルの土砂が崩れ、県道は約250メートルにわたって埋まった。土砂にのまれ、優太ちゃんの母貴子さん(当時39)と姉真優ちゃん(同3)が亡くなった。

 県道で行われた式典には泉田裕彦知事らが出席。優太ちゃんの祖父敏雄さん(71)=同県魚沼市=も参列し献花した。

 この日留守番をしていた優太ちゃんは4月から保育園の年長組になる。大好きな牛乳を飲んで体も大きくなった。近く東京の上野動物園に行き、ライオンを見るのを楽しみにしているという。

 敏雄さんは「大事な道路ですから良かった。貴子と真優も喜んでいると思います。2人には、いい道路を見てきたよ、と報告したい」と話していた。

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200703240114.html