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2007年03月24日(土) 14時00分

新生銀に排除命令へ=金融商品で誇大広告−公取委時事通信

 新生銀行が金融商品の広告で、高い金利のみを表示したのは景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして、公正取引委員会は24日までに、同行に再発防止を求める排除命令を出す方針を固めたもようだ。銀行に対する同法違反での排除命令は初めて。
 関係者によると、問題があったのは「二重通貨定期預金」と呼ばれる金融商品の広告。商品は、顧客が円で預け入れる際、複数の特約レートから1つを選択。満期時の為替レートが特約レートより円安だった場合は元本を円で受け取り、円高の場合はドルで受け取る仕組み。
 特約レートを円安に設定するほど金利は高くなる一方で、実際には円高となった場合元本割れの恐れが生じる。逆に特約レートを円高に設定すれば金利は低くなるものの、元本割れの恐れは低い。広告は最も高い金利「3.19%」のみを大きく表示していた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070324-00000055-jij-soci