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2007年03月23日(金) 23時16分

薬害肝炎東京訴訟、21人中13人への賠償命じる読売新聞

 血液製剤「フィブリノゲン」などを投与され、C型肝炎ウイルスに感染させられたとして、患者21人(うち2人死亡)が国と「三菱ウェルファーマ」(大阪市、旧ミドリ十字)など製薬会社3社に計13億5300万円の損害賠償を求めた薬害肝炎東京訴訟の判決が23日、東京地裁であった。

 永野厚郎裁判長は「肝炎感染の危険性などについて十分な警告がされず、肝炎感染が拡大した」と述べて、国や企業の責任を認め、原告21人のうち13人に1人当たり1320万〜2200万円を賠償するよう命じた。

 全国5地裁に提訴された集団訴訟で、3件目の判決。過去2件の判決では認められなかった血液製剤「クリスマシン」についても、製薬会社の賠償責任を初めて認めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000112-yom-soci