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2007年03月23日(金) 00時00分

佐賀知事選、告示朝日新聞

 県政のかじ取り役を選ぶ知事選が22日、告示された。共産党公認の同党県委員長、平林正勝氏(59)と自民、公明両党の推薦を受け、再選を目指す現職の古川康氏(48)が立候補を届け、それぞれ唐津市と佐賀市で第一声を上げた。行財政改革や、景気回復の実感に乏しい地域経済の浮揚策、福祉・医療、教育をはじめ、九州新幹線西九州(長崎)ルートの建設や、九州電力玄海原子力発電所(玄海町)のプルサーマル計画など、4年間の古川県政への評価も問われる。4月8日の投開票日に向けて、17日間の選挙戦が始まった。

 平林候補は午前10時から唐津市役所前の歩道で、プラスチックの箱の上に乗って第一声。共産党の関係者や通行人らが聴き入った。道沿いの金網には白地に緑色の文字で「プルサーマル反対」と書かれた旗を飾った。

 その後選挙カーで伊万里市や多久市などを回って、佐賀市のJR佐賀駅前で街頭演説。共にマイクを握った共産党の市田忠義書記局長は「憲法を守って欲しい、格差と貧困ごめんだ——。党派の違いを超えてその願いを託せる人は平林さんしかいない」と呼びかけた。

 古川候補は午前9時から佐賀市兵庫南1丁目の選挙事務所で出陣式。推薦を出した自民党の国会議員や公明党の県議、首長、農業・商工団体の代表らが多数詰めかけた。

 自民党県連会長の陣内孝雄参院議員は「美しい国、品格のある国をつくる地方の代表として頑張れる方だ。自民党としても一生懸命票を積み上げたい」と激励。

 「がんばらんば号」と名づけた選挙カーに乗り込み、佐賀市の県農協会館前で演説し、東与賀町や鳥栖市など県央部から東部にかけて回った。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000703230008