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2007年03月23日(金) 21時39分

インド外相、米との原子力協力への支持を求める朝日新聞

 来日中のムカジー・インド外相は23日、朝日新聞などとの会見に応じ、「核問題をめぐる日本人の心情を十分に理解している」としながらも、インドと米国の間で合意した原子力協力について日本政府の支持を強く求めた。

インタビューに答えるムカジー・インド外相=東京都文京区で

 ムカジー外相は、核燃料や技術の輸出国45カ国でつくる原子力供給国グループ(NSG)の総会が4月にあることに触れて、「核不拡散に努めている日本はNSGの中で重要な立場にある。NSGの規則改正に動いてほしい」と述べた。NSGメンバー国間では、核不拡散条約(NPT)加盟国にしか核燃料や技術を輸出できない規則があり、未加盟のインドは対象外となっているためだ。さらに日本の原子力技術の提供も求めた。

 また外相は米国との合意に伴い、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の締結に協力する意向であることを強調した。ただ、包括的核実験禁止条約(CTBT)調印などで核軍縮をいっそう進めることについては、米国がそこまで求めていないことを理由に否定的な考えを示した。

http://www.asahi.com/international/update/0323/014.html