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2007年03月23日(金) 00時00分

キトラ天文図はぎ取り、分割含め方法協議 文化庁研究委朝日新聞

 石室壁画のはぎ取りが進む奈良県明日香村の特別史跡、キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)について、文化庁の同古墳保存活用等調査研究委員会が23日、奈良市で開かれ、最後まで石室に残った天井の天文図は、分割を含めて、東京、奈良の両文化財研究所がはぎ取り方法を検討することで合意した。

 また同庁は、昨年の白虎、今年5月の玄武に続き、来年以降も年1回程度、状態の良い壁画を選び、公開する方針を明らかにした。どの壁画かはまだ決めていないという。

 同古墳の壁画は、青竜、白虎、玄武、朱雀(すざく)の四神など東西南北の壁面の絵はすべて取り外された。しかし、下地のしっくいが一部溶けて、作業が難しい天文図(直径60センチ)はめどが立たず、現場担当者は「一体で取り外すのは困難」と説明。ブロック状に分割してはぎ取ってもいいかどうか、などについて話し合った。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200703230080.html