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2007年03月23日(金) 00時00分

釈迦如来像の胎内に哺乳動物の骨灰 宗教的な作法?朝日新聞

 修験道の総本山、奈良県吉野町の金峯山寺(きんぷせんじ)所蔵の釈迦如来像(鎌倉時代)の胎内に、火葬した哺乳(ほにゅう)動物の骨灰が塗られていることが、解体修理でわかった。

修理を終え再安置された「釈迦如来立像」について説明する田中利典・金峯山寺執行長=吉野町の金峯山寺蔵王堂で

 如来像は高さ2.11メートルの寄せ木造り。腹と背の部材の内側にそれぞれ長さ約1.5メートル、幅約30センチにわたって砂と混ぜて塗られていた。犬より小さな動物とみられる。

 同寺の田中利典執行長は「今日に伝わっていない何らかの宗教的な意味がある作法なのか。ミステリーです」。謎解きがしばらく続きそうだ。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200703220075.html