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2007年03月23日(金) 00時00分

高松塚古墳「修理可能なら損傷許容」 石室解体で検討会朝日新聞

 国宝壁画修復のため、石室が解体される高松塚古墳(奈良県明日香村)について、文化庁の壁画恒久保存対策検討会が22日、奈良市で開かれ、発掘調査と並行して解体作業を始める方針を正式に了承した。解体に伴う危険性も検討。「壁画以外のしっくいの剥落(はくらく)や石材の損傷は、修理可能であれば許容する」とした。

 解体作業は4月上旬、側壁が半分埋まった段階で開始し、7月に終える。16枚の石壁を1枚ずつ鉄枠にはさんでつり上げる方法で、北の天井石から着手。北壁、北から2番目の天井石、「飛鳥美人」の描かれた北端の東・西側壁の順に解体する。亀裂の見つかった天井石は、13日の作業部会で示された金属板とベルトで補強する案を了承。ほかの石でもベルトを使うことを決めた。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200703230001.html