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2007年03月23日(金) 12時35分

「働きながら大学院」拒み入学金返還命令 名古屋市立大朝日新聞

 名古屋市立大学大学院の教授らと面談し、会社勤務を続けながら博士課程を修了できると思い込んで入学金を支払ったのに、勤務しながらの研究を同教授に拒否されたなどとして、愛知県阿久比町の男性が、同大学を相手取り、支払った入学金約33万円の返還を求めた訴訟で、名古屋地裁(内田計一裁判長)は23日、「入学の動機に錯誤があった」などとして、大学側に全額の返還を命じた。

 判決によると、男性は04年、製薬会社に勤務中、同教授や助教授に入学を相談したところ、「楽観的な説明」を受け、勤務を続けながら研究ができると考え、入学を決意。同10月、同大学院医学研究科博士課程の入学試験に合格し、入学金を納付した。しかし、同教授から「最低1年間の研究への集中」を求められ、05年4月、大学側に入学金返還を求めた。

http://www.asahi.com/national/update/0323/NGY200703230008.html