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2007年03月23日(金) 00時08分

米、牛肉問題で違反認める 日本側に調査報告書朝日新聞

 日米合意の輸入条件に違反した疑いのある米国産牛肉が日本で2月に見つかった問題で、農林水産省と厚生労働省は22日、米政府から公式に違反を認める調査報告書を受け取ったと発表した。両省は、米政府に対して違反牛肉を出荷した米タイソン社のレキシントン工場(ネブラスカ州)を、対日輸出を認めている35施設から除外するよう要請した。

 日本側は米国からの輸入を認める際に、牛海綿状脳症(BSE)のリスクが低いとされる「月齢20カ月以下の牛の肉」に限るよう条件をつけていた。

 報告書によると、同工場の検査機器は不適合品であることを警告していたが、それを無視して従業員が荷造りし、その後の確認作業も怠った。今後は不適合品は荷造りのラインから自動的に排除するシステムに変更し、確認作業の人員を増やすなどして再発を防ぐという。

 両省は今回の違反が人的過失で起きたことや、特定危険部位の除去などは守っていたことなどから、米国産牛肉の全面禁輸措置はとらない。

http://www.asahi.com/life/update/0323/001.html