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2007年03月23日(金) 15時26分

家計の金融資産、過去最高の1541兆円 06年末朝日新聞

 日本銀行が23日発表した資金循環統計(速報)によると、家計が保有する預金や株式などの06年12月末の金融資産残高は、ピークだった05年12月末より約15兆円多い約1541兆円と過去最高になった。日銀は個人所得の改善が背景とみている。家計が持つ投資信託(66兆円)や保険・年金準備金(399兆円)も過去最高となり、利回りの高い金融資産が増えたことが特徴だ。

 これは四半期ごとに家計や企業、政府のお金の流れを分析した統計。06年末の家計の金融資産残高は前年同期比1.0%増の1540兆8478億円。うち最大の項目である現金・預金は同0.5%減の778兆6183億円で、全体に占める割合は50.5%と徐々に落ちている。半面、リスクや利回りが比較的高い、投資信託や債券、保険・年金準備金の割合が高まっている。

 一方、株式・出資金は新興株式市場が振るわなかった影響を受け、同4.1%減の183兆3817億円だった。

 家計資産が増えた理由について日銀は「株式配当や給与などの増加で、個人が手にするお金が増えた」とみている。

http://www.asahi.com/business/update/0323/111.html