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2007年03月23日(金) 19時26分

民主、タミフル問題で厚労省の対応の遅れを追及の構え朝日新聞

 民主党など野党は、厚生労働省がインフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常行動の因果関係を見直すことについて厚労省の対応の遅れを追及する構えだ。タミフルの輸入販売元の中外製薬に厚労省の課長が天下っていた点についても批判を強めている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は23日の記者会見で「しっかりとした対策が打てなかった。業界と厚労省との間の甘い関係が対応を遅らせ、人の命まで奪ってしまったとすれば、この責任は逃れられない」と批判した。

 同党の森裕子氏は同日の参院本会議で元厚労省職員の天下りについて「関連企業への天下りは厳に慎むべきだ」と指摘。柳沢厚労相は「現行法では特段違法ではない。この人物の関係をうんぬんすることは現段階では適当ではない」とする一方、「疑われることであれば、厳正に対処する」と答えた。

 社民党の福島党首は同日の会見で「タミフルに伴う異常行動は薬害だ。もっと的確に対応していれば、後の死亡例を防げた」。共産党の市田忠義書記局長も「厚労省の役人がタミフルの輸入販売元に就職している関係にもメスを入れるべきだ」と語った。

http://www.asahi.com/politics/update/0323/006.html