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2007年03月23日(金) 09時14分

人材バンクで渡辺担当相が妥協案 新3原則を自民に提示朝日新聞

 渡辺公務員制度担当相は22日、自民党の中川秀直幹事長や片山虎之助参院幹事長らに対し、国家公務員の再就職あっせんを一元化する新人材バンクの「3原則」案を提示した。渡辺氏は、20日に党側に示した案にあった「人事当局の関与は必要最小限」「トンネル機関にしない」との文言を削除して党側に譲歩。党側は、人材バンクの制度設計を含めた調整を急ぐよう求めた。

 3原則は再就職あっせんについて(1)「人事の一環」から「再就職の支援」へ(2)「各省縦割り」から「内閣一元化」へ(3)透明性と規律の確保——を提示した。各省人事当局と企業などの「直接交渉」を禁じ、中央組織と地域ブロック別組織を設けてあっせんを一元化。「職員に出身官庁職員の再就職あっせんはさせない」としたが、各省の人事当局者によるバンク参画は容認する内容だ。

 中馬弘毅・党行革推進本部長は渡辺氏との会談後、「どういうイメージなのかはっきりしない」と記者団に述べた。政府高官も「まだ政府案は固まっていない。制度設計も含め協議中で時間がかかる」と語った。

http://www.asahi.com/politics/update/0323/002.html