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2007年03月23日(金) 12時21分

イラン追加制裁決議、24日に採択へ 英仏独が修正案朝日新聞

 英仏独は22日、対イラン追加制裁決議案を国連安全保障理事会に正式に提出した。5常任理事国とドイツが合意した決議案に若干の修正を加えたもので、英仏は全会一致で採択できなくても、週内に採決に踏み切る考えを示した。このため、24日に採択される公算が大きくなった。

 決議案について、英国のジョーンズパリー国連大使は「24日に採決するつもりだ」と語った。フランスのドラサブリエール国連大使も、「すでに大多数の支持がある」と話した。

 これに対し、独自修正案を出していた南アフリカ、インドネシア、カタールは主張の主要部分が採り入れられなかったとして反発しており、全会一致で採択できるかは、23日に開かれる大使級会合の話し合い次第で決まる見通しだ。

 修正決議案には、イランとの交渉継続に向けた前向きな表現や、国際原子力機関(IAEA)の役割の強調などが盛り込まれたものの、南アフリカが主張した90日間の制裁停止や、インドネシアとカタールが求めた中東からの大量破壊兵器廃絶などは入らなかった。

 南アフリカのクマロ国連大使は「修正はうわべだけのものだ。失望した」と述べた。採決で棄権または反対するかどうかについては、本国の判断を仰ぐとした。

http://www.asahi.com/international/update/0323/010.html