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2007年03月22日(木) 00時00分

暖冬のち、時々「真冬」?週末以降は平年より高めの予想ZAKZAK

 21日に「春分の日」を迎え、暖冬から春になったはずの日本列島は「遅れてきた冬」に見舞われた。3月に入ってから、冬を通して一番冷え込んだ地点もあり、気象庁は「エルニーニョ現象の終息で、寒気が南下しやすくなったのも一因ではないか」としている。

 同庁の16日時点のまとめでは、昨年12月以降、3月になってから一番の冷え込みを記録したのは北海道や東北全県、新潟、島根、愛媛など20道県の54地点。今月になってオホーツク海の低気圧と中国大陸の高気圧が発達、西高東低の冬型の気圧配置が強まったためだ。

 週末以降は、平年より高めの気温に揺り戻すと予想している。

 21日朝は西日本を中心に冷え込み、最低気温は奈良と鳥取が氷点下2.0度、京都は零度、大分0.6度と平年を4.2—4.9度下回った。20日は千葉県の銚子で初雪、宮崎の鰐塚山で初冠雪、16日には東京都心で初雪を記録、いずれも観測史上最も遅い。

 青森は、積雪が2月24日にゼロとなり、統計を取り始めて以来、初めて2月に積雪のない日を記録したが、3月に入り冷え込んだ。昨年12月以降で一番の冷え込みは、3月7日の最低気温氷点下5.1度。1度消えた積雪も、3月14日に30センチを記録した。

 3月4日に気温26.5度と、3月としては過去最高の「夏日」を記録した大分県の日田はその後、“真冬”に逆戻り。7日の最低気温が氷点下2.3度など、平年だと3月は1日もないはずの最低気温が零度未満の「冬日」が、21日までに9日に達した。

ZAKZAK 2007/03/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032243.html