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2007年03月21日(水) 13時11分

まもなく日本に上陸する「Second Life」にさまざまな企業が注目しています。フジTV

世界中で400万人を超えるユーザーが登録して、インターネットの概念を覆すとまでいわれている「Second Life(セカンドライフ)」。
まもなく日本に上陸するといわれていて、今、国内のさまざまな企業がその動向に注目しています。

実在する企業、大学、美術館、リゾート施設などが存在する巨大仮想空間「Second Life(セカンドライフ)」。
まもなく日本に上陸するといわれ、今、国内のさまざまな企業がその動向に注目している。
東京・千代田区のデジタルハリウッド大学院では、セカンドライフの研究をいち早く始めているという。
セカンドライフの住民になるには、セカンドライフのウェブサイト(http://secondlife.com/world/jp/)で名前や国籍などを登録したあと、専用ソフトをダウンロードする。
その後、アバターと呼ばれる自分の分身を作れば、仮想世界の中をどこでも自由に旅することができる。
この世界には、「リンデンドル」という仮想通貨が流通している。
これを使い、ユーザーはさまざまな経済活動を行うことができる。
実際の通貨に換算すると、1日6,000万円以上が世界中で取引されているといわれている。
セカンドライフには、さまざまな街が存在する。
日本の秋葉原もあり、現実と同じようにアニメキャラが街中にあふれ、「萌え系」のアニメキャラがデザインされたTシャツも着ることもできる。
またセカンドライフでは、自分でさまざまなものを作ることもでき、「FNNスピーク」では番組の看板を作ってもらった。
セカンドライフには、大企業が次々と参入している。
日産では、若者に向けた車のPRとして、巨大自動販売機を設置し、リンデンドルで購入したユーザーがセカンドライフ内で車を所有し運転できるようになっている。
また、アディダスもセカンドライフに支店を設置し、新しいデザインの靴などを販売していて、さらに現実でも購入できるよう通販サイトにリンクが張られている。
東京・五反田にあるモバイルファクトリーでは、セカンドライフを使った新しいビジネスを展開している。
土地の手配から、施設や配布物などをデザインすることで、50万円から500万円の参入コンサルティング料を受け取る。
訪れたユーザーを満足させるコンテンツを制作し、そこから広がる口コミ効果で新規の顧客獲得を狙っている。
モバイルファクトリーの大竹元樹さんは「今までウェブでは、比較的堅い形の企業のプロモーションが多かったが、そこをかなり自由な発想で視覚的にできるのがセカンドライフの魅力だと思っている」と語った。
また、セカンドライフを就職活動の一環として扱う企業も現れた。
インターネット上でコミュニケーションの場を提供している紹介制サイトの「mixi(ミクシィ)」は、2008年度の新卒採用情報をセカンドライフ内のバーチャルオフィスで提供している。
ミクシィの小泉文明氏は「新しいインターネットのトレンドに対して、積極的に自分でサービスを楽しむ。そのような好奇心旺盛な学生を非常に採用のポイントとして重視している」と語った。
セカンドライフでは、新しいマーケティングの実験も行われる。
ミュージシャンだけでなく、モデルとしても活動し、同年代の女性から大きな支持を得ているMEGさん。
仮想空間での彼女のアバター活動と現実の活動を連動させ、バーチャルの世界が現実の人気にどのように影響するのか検証が進められている。
現在、多くの企業が参入し、新しい経済活動が生まれているセカンドライフは、法律の整備や操作性などまだ課題があり、その可能性は未知数だが、日本語版の登場で、現在4万人と言われている日本人ユーザーがどこまで増えるのか注目されている。
highlow highlow 2007/03/21 13:11

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