カンボジアの検察当局は１９日、不倫を禁じた法律に違反した罪でシアヌーク前国王の二男で、野党「ノロドム・ラナリット党」のラナリット党首を２月末に起訴したことを明らかにした。同党首は１３日にも背任罪で禁固１年半の実刑判決を受けた。
ラナリット氏には、少数民族チャム族出身のマリー夫人がいるが、長年にわたりカンボジア王立舞踊団出身のトップダンサーだった女性と暮らしている。
不倫を禁じた法律が昨年９月に議会を通過し、夫人がラナリット氏を昨年１２月に告訴していた。有罪なら最高で禁固１年が言い渡される。
ラナリット氏は現在、欧州におり、同氏の側近は「４月１日の地方評議会選挙を前にした政治的な動機に基づく動きだ」と検察当局を批判した。選挙にはノロドム・ラナリット党からも立候補者が出ている。（共同）
ZAKZAK 2007/03/20