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2007年03月20日(火) 08時21分

シンガポール首相、慰安婦問題に「当惑を感じる」朝日新聞

 シンガポールのリー・シェンロン首相は19日、東京都内で太田公明党代表と会談し、旧日本軍の慰安婦問題について「最近の日本国内での議論には当惑を感じる」と述べ、「狭義の強制性」を否定した安倍首相の発言などに懸念を表明した。太田氏は「安倍首相も河野談話の継承を明言している」と説明した。

 また同日夜には、カナダのマッケイ外相が麻生外相と6者協議などについて電話で話し合った際、慰安婦問題にも言及した。日本外務省によると、マッケイ氏は日本政府が強制性を否定しているとのカナダや米国での報道を念頭に、「種々の報道があるが改めて日本の立場を聞きたい」と質問。麻生氏は「首相が元慰安婦の方々への心からの同情とおわびの気持ちを表し、国会でもそう述べている。河野談話を継承する立場にも何ら変わりはない」と伝えた。

http://www.asahi.com/politics/update/0320/004.html