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2007年03月20日(火) 10時45分

北朝鮮、「不純な策動」と日本批判 孤立化させる狙いか朝日新聞

 北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、「6者協議の合意事項履行を破綻(はたん)させようとする不純な策動」と題した日本非難の論評を伝え、先にハノイで開かれた日朝国交正常化作業部会などで日本が拉致問題を最優先課題に取り上げていることを批判した。前日に米国がマカオの銀行にある北朝鮮関連口座の全面凍結解除を発表したことを受け、6者協議で日本を孤立させる狙いと見られる。

 論評は、拉致問題の進展がなければ先月の同協議で合意した北朝鮮への経済・エネルギー支援に参加しない、とする日本の基本方針について、「我々は日本に支援を要求したことも、日本から支援をもらう考えもない。支援をしようがしまいが、我々の経済発展に大きな影響はない」と批判。そのうえで植民地支配下の強制労働や慰安婦問題など「過去の清算」を優先させるべきだと迫った。

http://www.asahi.com/international/update/0320/006.html