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2007年03月16日(金) 00時00分

20年強「塩漬け」 都市計画道廃止朝日新聞

◇県方針、44路線42キロ

 計画されてから20年以上たっているのに未整備の都市計画道路の見直しを進めてきた県は、廃止すべき道路として44路線61区間(総延長約42キロ)を選定した。大規模な廃止は県内では初めて。来年度以降、地域住民などと協議して都市計画変更の手続きをしていく。

 県都市計画課によると、同道路はまちの将来像を見据えて、自治体が定めた都市計画に位置づけられたもので、幹線道路や生活道路などがある。おおむね20年後を見通して計画が立てられるため、策定から20年を見直しの基準にした。

 廃止予定の路線数は、熊谷市8、加須市5、羽生市5、日高市3、東松山市3など。ほかの見直しではルート変更で7路線11区間(約6キロ)、幅員変更で7路線13区間(約7キロ)が選ばれた。

 県内の都市計画道路は05年度末時点で1322路線2468キロだったが、半分の1225キロが未整備だった。

 見直し作業では20年以上未整備で、近くに別のバイパス道路ができたり、区画整理事業の実現性が薄くなったりして必要性が低くなった80路線を抽出。2025年時点の交通量をシミュレーションして、最終的な見直し路線を決めた。

 同課は「経済や人口が右肩上がりの時代に計画が立てられた。少子高齢化時代を迎え、計画があるからといってそのままにはできない」。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000703160001