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2007年03月14日(水) 11時02分

民主・中井衆院議員の資金管理団体、光熱水費を虚偽記載朝日新聞

 民主党の中井洽(ひろし)元法相(衆院比例東海ブロック)の資金管理団体が、05年に計上した光熱水費286万円に、公用車使用代や議連活動費など別の費目の経費を付け替えて政治資金収支報告書に記載していたことがわかった。中井元法相は14日、複数年にわたって不適切な報告をしていたことを大筋で認め、管理団体の会計責任者らに報告書の修正を指示したことを明らかにした。

 中井元法相の資金管理団体「洽和(こう・わ)会」は、東京都千代田区の議員会館にしか事務所がない。議員会館の電気代や水道代は公費で負担されているのに、収支報告書では毎年、光熱水費を数百万円単位で計上。04年にも236万円、03年546万2千円、02年446万円、01年336万円、00年136万円と、00年〜05年の6年間で計1986万2千円に上った。

 中井元法相は、朝日新聞社の取材に対し、「事務所の人間から、そのような報告を受けている」と述べ、公用車使用代などの経費を光熱水費に付け替えて報告していた事実を認めた上で、「僕はお金が足りるかどうかチェックしているだけで、詳しいことは分からない」と弁明。「区分するのが煩雑だったようだ。会計責任者が長年のやり方を続けていたのだと思う。領収書はある。全く恥ずかしい」と話した。

 政治資金規正法は収支報告書の虚偽記載を禁じており、違反した場合は5年以下の禁固または100万円以下の罰金に問われる。

 中井元法相は当選10回。民社党、新進党、自由党を経て民主党に参加。94年羽田内閣で法相。03年には民主党副代表に就任した。

http://www.asahi.com/national/update/0314/NGY200703140003.html