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2007年03月13日(火) 15時46分

汚泥施設談合、栗田工業に罰金1億6000万円──大阪地裁判決、営業担当者は有罪(3月13日)日経新聞

 自治体などが発注する汚泥処理施設の入札を巡る談合事件で、独占禁止法違反罪(不正な取引制限)に問われたプラントメーカー、栗田工業と担当者だった辻忠義被告(53)の判決公判が12日、大阪地裁で開かれた。中川博之裁判長は同社に罰金1億6000万円(求刑罰金2億円)、辻被告に懲役1年4月、執行猶予3年(同懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。

 事件では関与した11社と各社の営業担当幹部11人が起訴され、判決の言い渡しは初めて。

 中川裁判長は「談合破りをした企業を指名から外すなど巧妙に仕組まれた計画性の高い犯行。談合による発注者の損害は結局は国民の負担になるもので結果も重大」と指摘した。

 同社については「東証1部上場企業として法を守ることが期待されるのに、自らの利益追求のため入札調整の幹事社として談合を遂行した」と批判した。



http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/38864.html