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2007年03月13日(火) 00時03分

内閣支持、横ばい38% 不支持は41% 本社世論調査朝日新聞

 朝日新聞社が10、11日に実施した全国世論調査(電話)によると、安倍内閣の支持率は38%、不支持率は41%で、2月の前回調査(支持率37%、不支持率40%)から横ばいだった。憲法改正の手続きを定める国民投票法案については、そうした法律が「必要だ」という人が68%にのぼり、「必要はない」の19%を大きく上回った。

 発足以降、支持の低下が目立ち、前回調査でついに不支持が支持を上回った安倍内閣だが、今回は人気低落が一服した形だ。支持は男性(36%)より女性(40%)で高い状態が続く。50代以下では不支持が、60代以上では支持が多数なのも前回と同じ傾向だ。

 後半国会の焦点である国民投票法案について、「必要だ」は20〜50代の各年代で7割超と高率。内閣支持、不支持の人とも約7割で並んだ。

 法案の今国会成立を求める安倍首相の考えに「賛成」は48%で、「反対」の32%を上回った。ただ、「賛成」は内閣を支持する人で65%なのに、不支持の人では36%と少数派。法律が「必要」という人でも27%は「反対」と答えており、急いで成立させることには慎重な姿勢も透けて見える。

 経済政策、格差対策、教育再生、アジア外交に関し、内閣発足から半年の評価を聞いたところ、経済政策、格差対策で「評価しない」が5〜6割にのぼり、教育再生でも「評価しない」が「評価する」を超えた。アジア外交は「評価する」39%と「評価しない」40%が伯仲した。

 安倍氏が政治的な信念や考えを「あいまいにしている」は66%と、「きちんと説明している」の24%を超えた。「あいまい」は昨年11月の調査の55%から増加。このところ改憲や経済政策などで「安倍色」を打ち出す安倍首相だが、有権者にはあまり強い印象を与えていないようだ。

 自民党が安倍首相のもとで参院選に「勝てる」は42%と、「勝てない」の34%を上回った。1月調査の「勝てる」44%、「勝てない」28%より「勝てない」が増えた。ただし、無党派層では「勝てない」が「勝てる」を超えたのが目立つ。

http://www.asahi.com/politics/update/0313/001.html