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2007年03月10日(土) 00時00分

光熱水費7年で6.4倍 松岡農相の資金団体 移転後計4476万円 東京新聞

 松岡利勝農相の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」が、光熱水費無料の議員会館に一九九五年、事務所を移転したのを契機に、光熱水費が急激に増え同年の百二十二万円から、ピークの二〇〇二年には七百七十九万円と約六・四倍に達していることが十日、政治資金収支報告書で分かった。 

 〇五年までの十一年間の合計は四千四百七十六万円にも上る。光熱水費は大きく変動しないのが通常で、松岡氏の場合は不自然な増え方を示していた。国会内外で、光熱水費の使途の詳細について説明責任を果たすよう松岡氏に求める声が高まりそうだ。

 報告書によると、懇話会は九〇年六月、東京都江東区内に設立。同年の光熱水費は七万六千円だった。九一年は七十九万円、その後徐々に増え、九四年は百十八万円を計上した。

 九五年一月には議員会館への移転届を国に提出。翌年は二百二十一万円と九五年の約一・八倍になり、〇二年は約六・四倍に急増した。〇三年は四百十六万円に減少したが、〇四年は五百十八万円、〇五年は五百七万円となっている。

 松岡氏は五日の参院予算委員会で光熱水費の使途について「確認して必要な範囲で答えたい」と答弁したが、九日の記者会見では「確認したところ、適切に報告している。内容に関することは差し控えたい」とした。

 政治資金規正法施行規則は、光熱水費を「電気、ガス、水道の使用料及びこれらの計器使用料など」と規定。家賃のほか切手代や電話代などを計上できる事務所費に比べ、使途が限定されているが、事務所費と同様に領収書の添付や明細の記載は必要ない。懇話会の光熱水費をめぐっては五日、参院予算委で民主党議員が追及。〇五年までの五年間の光熱水費が計約二千八百八十万円に上ることが判明した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20070310/eve_____sei_____001.shtml