農薬入り飲料で知人の一家３人を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕された中華料理店経営萩野（あき・の）ベッキー容疑者（５５）＝東金市＝が事件の約１年８カ月前、腎移植手術先を紹介するとして、被害男性（５５）＝九十九里町＝から手数料名目で約１１０万円を受け取っていたことが７日、わかった。紹介は実現せず、男性は０６年１月に現金返還などを求めて提訴。これら病院紹介をめぐるトラブルが今回の事件の発端となった可能性があるとみて、県警は調べている。
萩野容疑者が男性宅からキャッシュカードを盗んで口座から現金約１６０万円を引き出したとされる事件も、男性が別ルートで探した中国の病院で腎移植手術を受けるために現地に渡航中に起きていたとされる。
訴状によると、萩野容疑者は０４年１２月〜０５年２月、腎臓病だった男性に、移植手術をする中国の病院を紹介するとして現金を受けとったが、病院を紹介しなかった。０５年４月には、男性の通帳やキャッシュカードなどを盗み、約２８０万円を男性の口座から引き出したとされる。
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