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2007年02月23日(金) 00時10分

日経子会社元社長らに35億円賠償命令…不正経理事件読売新聞

 日本経済新聞社の子会社「ティー・シー・ワークス」(TCW、解散)の不正経理事件を巡り、商法の特別背任罪などで実刑が確定した嶋田宏一元社長(65)らに同社が損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。

 浜秀樹裁判長は「嶋田元社長らにはTCWに損害を与える認識があった」と述べ、請求通り計約34億7700万円の支払いを命じた。

 判決によると、TCWは1997年ごろから建設会社との間で架空取引を行っていたが、建設会社の資金繰りが悪化。不正が発覚するのを恐れた嶋田元社長らは2001年、架空の工事代金名目で建設会社に約束手形を振り出すなどしてTCWに約35億円の損害を与えた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070222ic28.htm