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2007年02月23日(金) 21時44分

「テーミス」証言拒否、東京高裁が幅広く認める朝日新聞

 取材源秘匿の問題をめぐって東京地裁の藤下健裁判官が昨年、取材の自由を極めて限定的に解釈する立場から出した一連の決定のうち、月刊誌「テーミス」の記事についての判断を東京高裁が22日付の決定で取り消し、証言拒絶を認める範囲を広げた。

 国税当局と大手メディアの関係に触れた記事をめぐり、同誌編集幹部らが民事裁判の証人尋問で取材源などを明かさなかったことの正当性が争われていた。東京高裁の大喜多啓光裁判長は昨年10月の最高裁決定を引用。「証人は原則として、取材源にかかる証言を拒絶することができる」と述べた。そのうえで、今回の事件について検討。「ほかの質問と重ね合わせると情報源の特定に至ることが考えられる」などとして、取材の時期などを尋ねる五つの質問についての証言拒絶を新たに認めた。

http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200702230351.html