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2007年02月22日(木) 10時00分

この人物のオモテとウラ 小谷真生子(キャスター)日刊ゲンダイ

 藤原紀香がダメと分かったら、今度はこの人というのだから、自民党も節操がない。いや、「タレント候補」選びに節操がないのは民主党だって同じだけれど……。
 夏の参院選の東京選挙区候補として、小谷真生子(41)が自民党に白羽の矢を立てられているんだそうな。党幹部が「以前から擁立の話は出ている。3月末に結論を出したい」と言えば、彼女の所属事務所も「担当者がいないので分かりません」と、含みを持たせる答え。その直前に名前の挙がった郷ひろみが「ありえない話」と言下に否定したのとは雲泥の差だ。ひょっとしたら脈はあるか。
 この人の履歴を見れば、自民党が身を乗り出すのもうなずける。常に上を目指す向上心の塊なのだ。
 平安女学院短大という関東では耳慣れない学校を卒業し、一昔前の憧れの仕事、JALのスッチーに就職。4年ほど勤めた後、今度は今どきの花形職業、NHKの契約アナウンサーとなった。さらに彼女は上を目指してフリーに転身、「ニュースステーション」(テレビ朝日)のリポーター、現在の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(テレビ東京)のメーンキャスターへと上り詰めた。これより上を考えれば、政界転出は十分ありうる話。
「目標の人は小池百合子さん」(NHK時代のインタビュー)というのも自民党のスケベ根性をナデナデだ。

●実績を考えても年収をみても…
 もっとも、マスコミ界からは前向きの反応は聞こえてこない。小谷のキャスターとしての評価が思いのほか高いのだ。
「WBSを始めて約10年。経済知識や人脈で、彼女に勝てるキャスターは今のテレビ界にはいません。特に人脈は特筆モノで、出演交渉は小谷自身も行い、竹中平蔵前総務相や楽天の三木谷社長などはホイホイ出てきた」(芸能記者)
 最近の週刊誌が行った「夜のニュース戦争のナンバーワンアナ」調査では、フジの滝川クリステル(14点)、TBSの膳場貴子(19点)を抑えて、小谷(21点)がトップだった。視聴率でも、時に日テレの「ニュースZERO」を上回ることがある。
 さらに説得力のあるのが収入。
「WBSその他の出演料で、現在、小谷には7000万円を超える年収があります。6年前に離婚し、女手ひとつで長女を育てる彼女が、わざわざ収入減(歳費2200万円)になる議員の道を選ぶとは思えない」(テレビ関係者)
 ナンバーワンキャスターの「バカにすんじゃないわよ!」という怒声が聞こえてきそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000006-gen-ent