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2007年02月21日(水) 21時13分

06年出生率、1.3台回復へ 前年より3.2万出生増朝日新聞

 国内で06年に生まれた子どもの数は、外国人も含め112万2278人と前年より3万2041人多く、1人の女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、過去最低だった05年の1.26から06年は1.3台に回復する見通しとなった。21日、厚生労働省が発表した人口動態統計の速報で明らかになった。日本で生まれた日本人の数も死亡者数を8000人程度上回る見込みで、総人口も06年は一時的ながら増加に転じていた。

 厚労省は、今年初めの時点では06年の出生数を「前年比2万3000人程度の増加」とみていたが、その後明らかになった11、12月の出生数が前年同期比で5〜7%も増えていたため、実績が見通しを約9000人上回った。

 日本で生まれた日本人の子どもの数は109万3000〜109万5000人程度で、前年の約3%増になる見通し。06年の正確な合計特殊出生率が出るのは6月だが、女性の人口や年齢構成などの条件を考えれば、02年以来4年ぶりに1.3を超えるのは確実という。

 厚労省は、昨年末に発表した最新の人口推計で06年の出生率を1.29と見積もっていた。

 厚労省が挙げる要因は雇用の回復。05年6月以降、男性の雇用者数は一貫して増え、正社員数も06年1月から増えている。20代の女性の結婚する割合も増えており、「若い世代の生活が安定しつつあることが、結婚や出産の増加に影響を与えている」としている。

http://www.asahi.com/life/update/0221/011.html