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2007年02月20日(火) 23時51分

国に支払い保険金相当額の賠償命令…旧海軍爆雷爆発読売新聞

 神奈川県横須賀市の鉄くず処理会社の工場内で2000年8月、旧日本海軍の対潜水艦用の爆雷が爆発した事故を巡り、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)が、事故で被害を受けた隣接の産業廃棄物処理会社に支払った保険金相当額などを賠償するよう国に求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。

 水野邦夫裁判長は国の賠償責任を認め、請求通り1億3000万円の支払いを命じた。

 判決によると、産廃処理会社と東京海上は保険金の支払いを巡って争いとなり、04年4月に東京海上が1億3000万円を支払うことで裁判上の和解が成立した。事故を巡っては、鉄くず処理会社が国に損害賠償を求めた訴訟で、国の損害責任が認定されており、今回の判決は、国の責任が工場に隣接する会社の被害にも及ぶと判断。和解額を損害額と認定した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070220ic22.htm