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2007年02月20日(火) 14時36分

人気のブログを一冊に プロレス界の裏話満載 小鹿さん河北新報

 プロレス興行会社を経営するグレート小鹿さん(64)=仙台市宮城野区=が、プロレスの歴史や逸話をつづった自身のブログ(日記風サイト)を一冊の本にまとめ出版した。小鹿さんは力道山の最後の弟子として知られ、「自分しか知らない裏話を多くの人に伝えたい」と話している。

 ブログ本のタイトルは「グレート小鹿の『小鹿注意報!』 黄金のプロレス伝説、ここにあり!!」(税別価格1500円)。昨年12月末、5月書房(東京)から出版された。46判、224ページで、力道山が創設した日本プロレスや、ジャイアント馬場の全日本プロレス時代のエピソードを中心にまとめた。

 「力道山先生は冷たいサイダーとビールがないと不機嫌だった」や「馬場さんはものすごく金にシビアだった」と、有名プロレスラーの素顔を披露している。

 米国遠征で体長2メートル30センチのクマと闘った経験や、力道山亡き後の日本プロレスがジャイアント馬場派とアントニオ猪木派に分裂した話などにも触れている。

 出版は、昨年8月に河北新報夕刊やインターネットでブログの話題が取り上げられ、反響を呼んだのがきっかけ。ブログへのアクセスは一日、約200件だったのが、記事が掲載された日は13万3000件に跳ね上がった。

 小鹿さんは「昨年3月にブログを始めたときは本になるなんて予想しなかった。自分の文章をより多くのファンに読んでもらえるのはうれしい」と喜ぶ。

 小鹿さんは北海道出身で1962年に日本プロレス入りし、73年に全日本プロレスに移籍。87年に1度引退したが、94年に大日本プロレスを設立し、翌年に現役復帰した。2003年には東北に興行の足場を築こうと、宮城野区東仙台にちゃんこ店を開いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070220-00000014-khk-soci