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2007年02月18日(日) 00時00分

県生涯大 定員割れ 学生2次募集朝日新聞

県内に住む60歳以上を対象に、新しい知識を身につけ、社会参加で生きがいを見つけてもらおうという、千葉県生涯大学校。五つある学園のうち、銚子市の東総学園と館山市の南房学園で学生不足が深刻だ。初めてチラシを新聞に折り込んだり、街頭で配ったりと、今月末までの2次募集に苦慮している。

 生涯大学校は75年、千葉市に老人大学校として開校。3年後に4学園が増え、93年から現在の名称になった。2年制で、5学園とも福祉、生活、園芸、陶芸の4科があり、陶芸など一部には専攻課程も設けられている。

 新年度について募集人数の多い福祉科と園芸科は5学園すべてで定員割れしているが、東総と南房は4科すべてが定員に満たず、陶芸を除くと4割にも満たない状態だ。

 両学園とも人口が少ない地域にあり、交通の便が良くないことが理由にあげられる。さらに03年から授業料が年1万8000円に有料化されたことや、60歳を過ぎて働く人が増えていることなども背景にあるようだ。

 両学園ともこのまま放置はできないと、近隣の市町村の広報に募集記事を掲載依頼したり、2次募集のチラシも作ったりした。東総は新聞に折り込み、南房では街頭で配布、入学生募集に躍起だ。

 高齢者の集まる機会を見つけては出かけ、PRしている東総の堀井咲子学園長は「学生は色々な経歴の人がいるし、クラブ活動も充実している。一度来てもらえれば楽しさがわかるのですが…」とアピールしている。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702180001