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2007年02月02日(金) 00時00分

【広域】 「乗継割引」廃止へ JRとしなの鉄道 中日新聞

 JR東日本は1日、しなの鉄道と乗り継ぐ区間で適用してきた「乗継割引運賃」を、6月1日のしなの鉄道の運賃改定に合わせて廃止することを明らかにした。両社の運賃体系の変更により、区間によっては最大で23%の値上げとなる。

 乗継割引運賃は、長野新幹線開業に伴い、篠ノ井−軽井沢間をしなの鉄道に移管した際、急激な運賃上昇を抑えるために両社が設定。両社が接続する篠ノ井駅や小諸駅で乗り継いだ場合、JR東日本は20−40円の値引きをしていた。廃止理由としてJR東日本は、当初の激変緩和措置の役割を果たせたことを挙げている。

 しなの鉄道は、利用者減少や車両更新を理由に5年ぶりに運賃を改定し、初乗り運賃を160円から180円、区間運賃も12・5%値上げする。ただ、改定後の運賃でも全国の第3セクター鉄道の中では最低水準を維持している。

 これら両社の変更により、長野−軽井沢間は1430円から1590円に。最も影響の大きいのは川中島−屋代間で、260円から320円になる。

 (加藤弘二)


http://www.chunichi.co.jp/00/ngn/20070202/lcl_____ngn_____006.shtml