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2007年01月11日(木) 22時15分

ニッポン放送株「取得方針伝達」 ライブドア子会社幹部朝日新聞

 証券取引法違反(インサイダー取引)の罪に問われた村上ファンド前代表、村上世彰(よしあき)被告(47)の公判が11日、東京地裁であり、ニッポン放送株取得の実務担当だった当時のライブドア子会社幹部が検察側証人として出廷した。この幹部は、ライブドア側が同放送株を大量取得する方針を村上前代表に伝えたとされる04年11月の会議前にも、村上ファンドの実務担当者に株取得資金の具体的な調達方法などを伝えたと証言した。

 これまでの公判で、ライブドア前取締役の宮内亮治被告(39)が「04年11月8日の会議で前代表に『200億円の借り入れは大丈夫』『(ニッポン放送株の)3分の1を取る』などと具体的に伝えた」と証言している。

 子会社幹部は、この会議の直前に村上ファンドの実務担当者と会い、「借り入れで200億円、自己資金で100億円を用意した」などと伝えたと述べた。これを受け、村上ファンドの担当者から「会議では、取得できる株を説明する。うちが仲良くしている外国人から3割は取れると思う」とした電子メールが送られてきたという。

 子会社幹部は会議にも出席しており、当日のやりとりに関する宮内前取締役の証言を裏付け、「村上前代表にライブドアが株を大量取得する方針は伝わったと思う」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY200701110373.html