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2007年01月11日(木) 00時00分

劣悪環境で犬飼育の業者を告発/佐賀県朝日新聞

 劣悪な環境で犬を飼育し、死体を放置したなどとして、県は10日までに、佐賀市内の動物取扱業の男性を、動物愛護法違反の疑いで県警に告発する方針を固めた。県は昨年12月26日、同法に基づいて、この男性に飼育環境の改善などを命令していたが、期限の5日になっても改善がみられなかったという。

 県によると、男性は鹿島市の繁殖場で犬を飼育。昨年12月に立ち入り検査したところ、日本犬を中心に100匹がかごに入れられたり、鎖につながれたりしていたという。汚物まみれで、12匹の死体が見つかり、うち11匹は白骨化していた。先月26日付で改善命令を出し、今月5日までの汚物の除去や死体の処理、清掃などを求めていた。

 だが、県が5日に立ち入り検査したところ、犬の死体は撤去され、一部は掃除されていたものの、犬の汚物が大量に残っていたという。

 動物愛護法は、改善命令に従わない場合は30万円以下の罰金、動物をみだりに殺したり傷つけたりすれば1年以下の懲役または100万円以下の罰金と定めている。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000701110002