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2007年01月03日(水) 10時05分

NHKお粗末釈明「知りませんでした」デイリースポーツ

 12月31日に行われた「第57回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表され、関東地区で第1部が30.6%と90年と並ぶ過去最低で、関西地区で28.5%と過去最低タイ、午後9時30分からの第2部が関東地区で39.8%と04年の39.3%に次ぐワースト2位、関西では04年の38.6%を下回る史上最低だった。また、裸に見えるボディースーツの女性を従えたDJ OZMAの過激なステージへの抗議は、1日午後11時までに750件に上った。NHKは公式HPで「放送まで知りませんでした」と釈明。抗議殺到に加え、数字の低調と年明けから“踏んだり蹴ったり”となった。
 低調な数字がNHKのショックに輪をかけた。OZMAのステージへの抗議殺到に続き、視聴率は東西で厳しい現実を突きつけられた。“みの効果”で巻き返しに成功した05年に続き、さらなるアップを狙ったが…。ふたを開けてみれば歴代ワースト2位となる39・8%と04年に続く40%割れ。関西に至っては史上最低を記録してしまった。
 05年は、みのもんた(62)が白組司会で42・9%をマーク。低落傾向に歯止めをかけた。今回は8年ぶりにSMAPの中居正広(34)を起用し、紅組の仲間由紀恵(27)とフレッシュコンビを結成。出演者もリハーサルから暴走発言を繰り返したOZMAに加え、森進一(59)・森昌子(48)元夫婦が離婚後初共演するなど、話題は少なくなかった。
 期待のOZMAが“地雷”となった。バックダンサーの女性が衣装を脱いで下着姿に。そして、最後は“おっぱい丸出し”で踊る過激な演出(実際はボディースーツ)となったことで、放送直後から苦情が殺到。番組中に総合司会の三宅民夫アナウンサー(54)が前代未聞の生謝罪をした。
 NHK側はこの日までに、HP上で「このような姿になるということは放送まで知りませんでした」と釈明。OZMAの所属レコード会社も「(演出は)知らなかった」とし、実際にリハーサルは“下着まで”だったという情報も。確信犯?のOZMAに怒りをぶつけるように「今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えています。一部の視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを改めておわび申し上げます」と謝罪した。OZMAのコメントはないものの、“うり二つ”の氣志團・綾小路翔は元日に更新したブログで「昨年はありがとう。今年もよろしくな!おまえらにとって素敵な1年になりますように」と記したのみ。
 裏番組のTBS・MBS系「K-1プレミアム2006格闘技史上最大の祭典Dynamite!!」が平均19・9%をマークするなど、民放の追い上げは年々増している。苦しい立場に追い込まれた“国民的番組”が、首位の座から陥落する日は近いかもしれない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070103-00000026-dal-ent