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2006年12月30日(土) 00時00分

振る舞い酒やめる?神社、飲酒運転を警戒朝日新聞

運転者の飲酒を知りながら同乗した人まで罰則対象を広げる道路交通法改正が検討されるなど、飲酒運転対策がさかんになる中、正月の神事でお神酒(みき)を扱う神社が頭を悩ませている。参拝者への振る舞い酒をやめたり、代用品を用意したりと、対策を練っている。
 伏見区の菱妻(ひし・づま)神社は来年の正月から、21年前に始めた境内での振る舞い酒をやめる。駅から遠く、高速道路の入り口に近いため車での参拝者が多い。宮司の淵田家貴さん(32)は「御利益を分け合う意味と、お正月くらいはみんなで飲みたいとの声に応えてやってきたが、事故が起こってからでは遅い」と話す。
 代わりに地元の農家が作った米を使った「御神米」を配る。ひとつかみの米が入った袋を100人分用意した。淵田さんは「お正月に神様に奉納するのはお酒とお米。家庭でご飯に交ぜて、お酒と同じ御利益を味わってほしい」と言う。
 例年用意していた大だる二つ分の振る舞い酒をやめる平安神宮(左京区)の総務課は「再来年以降もやらない方向で考えています。悲しむ人もいるでしょうが、今や神社として、社会的に取り組まないといけないこと」という。例年、三が日に全国有数の250万人以上が訪れる伏見稲荷大社(伏見区)は、祈祷(き・とう)の後にお神酒を出す際の確認を徹底して、車の運転者には飲ませないようにする。
 酒造りの神様として知られる松尾大社(西京区)は例年通り、干支(え・と)ますを買った人への振る舞い酒を続ける。境内に飲酒運転への警告を呼びかける張り紙を増やし、文言も「(運転者の飲酒は)ご遠慮願います」から「お断りします」に強めるという。担当者は「お神酒は神事に欠かせない。飲酒運転は人間のモラルの問題だ。神様のせいにして、お酒をやめるというのはおかしい」と話している。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000612300001