2006年12月30日(土) 10時00分

三菱東京UFJで「禁酒令」？（日刊ゲンダイ）

　おとそ禁止令？　そんなものが発令されたら正月気分は台無し。年末年始が窮屈でしょうがない。
　でも、これに近い指令を密かに一部に出したと囁かれる銀行がある。三菱東京UFJだ。
「システムを担当する数人から、正月休みはほとんど返上だよという話を聞きました。旧東京三菱のATMは初めて三が日に動きます。本当は例年通り休止してメンテナンスなどをじっくりやりたかったらしいですが、旧UFJも他行も稼働させますから、三菱のプライドにかけて動かすことにしたんでしょう」（経済ジャーナリスト）
　08年度中のシステム完全統合を目指す三菱東京UFJは、新年早々からつまずくわけにいかない。07年正月は24時間稼働とはいかなかったが、おおむね夜7時過ぎまで稼働させる（店舗やコンビニチェーンごとに異なる）。
　システム関係者の不安は、メンテナンスなどを例年同様に行う点。ATMが休止する数時間内に作業を終えなければならないからプレッシャーは相当。「プログラム更新の予定もありそう」（金融関係者）といわれるから、悪夢のシステム障害が頭をよぎる関係者もゼロではないはず。
「三が日は毎朝、コンビニでもどこでもいいから金を引き出してみろと念を押された人がいます。そして報告を怠らない。不測の事態に備えるため酒も飲めないとこぼしていましたよ」（前出のジャーナリスト）
　もっとも三菱東京UFJによると大掛かりなプログラム更新を行う予定はなし。「（三が日の稼働を）抜かりなく対応したい」（三菱東京UFJ関係者）と力強い言葉が返ってくるばかりだ。
　無事、正月を乗り切れるか。関係者はヒヤヒヤの新年を迎えようとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000014-gen-ent