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2006年12月29日(金) 00時00分

現金振り込み 来月から厳しく 10万円超は窓口経由・本人確認 中日新聞

 来年1月から、銀行などの現金自動預払機(ATM)を使って10万円を超す現金の振り込みができなくなる。窓口で振り込む際には、本人確認をできる運転免許証などの提示を求められる。年明けから本格化する入学金の振り込みでは柔軟な対応が取られるが、利用者は注意が必要だ。銀行などはルール変更の告知に力を入れている。

 現金をATMで振り込む際の上限金額は現行で200万円。一般利用者には縁遠いルールだったが、1月4日からは10万円まで一気に引き下げられ、身近な問題となる。

 10万円を超す現金は、窓口経由の振り込みに限られ、免許証、健康保険証、パスポートなどで振込人の名義と同一人物か本人確認の手続きを踏む。偽名口座を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金への対策を強化するためだ。

 ただし、混雑に拍車がかかる恐れがあり、大手銀行は「キャッシュカードを使ってATMから振り込んでほしい。その方が手数料も安い」と呼び掛けている。

 身分証明書がないための出直しや、「10万円超はATMから引き出しもできないと誤解される」(大手銀)恐れなどが指摘される。なかでも、関係者が最も危惧(きぐ)するのは年明けに控える入学シーズンだ。

 入学金など学費の振込用紙は、学生が振込名義人であっても、実際には保護者が振り込むケースがほとんど。金融庁は「厳格に学生と保護者の本人確認を求めて納付期限に間に合わず、入学資格を失う事態は避けなくてはいけない」として全国銀行協会とともに、保護者の本人確認をすれば振り込める柔軟対応を認めた。本人確認をする証明書がなくても振り込みを優先し、後から免許証などを提示することもできる。

 (村松権主麿)


http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20061229/mng_____kei_____001.shtml