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2006年12月28日(木) 00時00分

裏金を背景に多選 前知事弟ら初公判朝日新聞

 前知事の佐藤栄佐久被告(67)収賄罪で起訴=陣営の裏金事件の初公判が27日、福島地裁で開かれた。公職選挙法違反の罪に問われた、前知事実弟の佐藤祐二被告(63)収賄罪などで起訴ら8人は起訴事実を全面的に認めた。8被告の供述などから、祐二被告がゼネコンから集めた資金を背景に、前知事が当選を重ねてきたという構図が浮き彫りになった。

 検察側は冒頭陳述などで、前知事陣営の選挙態勢と資金の流れを詳述した。

 陣営では、知事選直前になると、福島、郡山の2地区に選対本部を設置し、県内各地域の後援会に選挙事務所を設立。各地区と選対本部の連絡役として「地区担当」を置いたという。

 祐二前社長は「地区担当」と相談して選挙運動に必要な金額を決め、ゼネコンなどから集めた裏金を各事務所に流す役割をしていた、とした。

 04年の知事選では、裏金計約2300万円を地区担当を通じて、各地域の選挙事務所に10万〜数百万円単位で交付していたという。

 検察側は同日、8人のうち、地区担当の大野敦弘被告(51)、佐藤和也被告(60)、元秘書の馬場幸蔵被告(53)、総合選対本部長の坪井孚夫被告(76)ら4被告に対して「選挙の自由と公正を害した」として、懲役1年6カ月を求刑した。

 馬場被告の判決は28日に言い渡され、残り4被告の次回公判は、来年1月に予定されている。

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000612280006