2006年12月28日(木) 00時00分

「馬券異なり不可解」“着順予想”詐欺の郵便局員兄弟に実刑（ZAKZAK）

　レース前日の消印を押して競馬クイズに応募、懸賞金をだまし取ったとして、有印公文書偽造や詐欺などの罪に問われた郵便局員の男の被告（４２）と、同じく郵便局員の弟の被告（４１）の判決公判で、盛岡地裁は２７日、２人に懲役２年６月（ともに求刑懲役４年）を言い渡した。

　杉山慎治裁判長は「郵便局員の地位を悪用して消印を押すなど悪質。犯行を繰り返しており常習性も顕著」と指摘した。

　判決によると、２人は昨年４—６月、競馬新聞企画の着順予想クイズで、レース前日の消印を押したはがきに、レース後の結果を記入して郵送、３回分の懸賞金計約３０万円をだまし取った。

　２人は起訴事実を否認していたが、杉山裁判長は「各レースの３連単クイズをすべて的中させているが、確率は天文学的な数字で可能性はかなり低い。クイズの予想と異なる馬券を実際に買っているのも不可解」と述べ、「不正行為が推認される」と判断した。

ZAKZAK 2006/12/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_12/t2006122806.html