2006年12月28日(木) 10時12分

［新技術］NTTデータ、PtoP型のインターネット通信技術を開発、新サービスの実証実験（ＢＣＮ）

　NTTデータ <9613> （浜口友一社長）は12月27日、簡単に安全な通信を可能にするPtoP型の新しいインターネット通信技術を完成したと発表した。

　新技術は、NTTデータが研究開発を行っているオンデマンドVPN通信技術を利用したもので、通信する相手の確認と、秘匿化したPtoP通信とを同時に実現する。これにより、複数の機器が存在するネットワーク同士をPtoPで通信させることが可能になった。

　この技術を利用して、12月28日から、企業間のプロジェクト連携会議システムやシェアードオフィス会議システム、リモートコンサルティングなどの新サービスの実証実験を開始。実験では、シャープや日本ヒューレット・パッカードなどの協力を得て、構築、有効性の実証を行う。

　オンデマンドVPNは、ICカードを埋め込んだルータなどを活用することで、安全に通信を行うVPN（Virtual Private Network）を任意の地点同士で簡単に開設することができる通信技術。NTTデータでは04年度から、総務省からの受託に基づき、研究開発を進めてきた。

　開発した新技術の用途としては、企業向けサービスのほか、医療領域や製造業領域、販売・サービス業領域なども想定しており、研究成果の実証の一環として、この仕組みを利用する側のシャープなどと実証実験を行うことで実用性を最終確認し、今後の本格的な成果展開に結びつける。

　今後は、実験成果をまとめるとともに、3か年の研究開発の最終年度として、目標達成に向けた研究・開発を継続し、実証実験を行った技術については次年度の成果展開を目指す。

[BCN］

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000011-bcn-sci