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2006年12月28日(木) 03時00分

石原都知事、四男関与の事業脚本料を実は予算化読売新聞

 東京都の石原慎太郎知事の四男(40)の関与が批判されている都の文化振興施策「トーキョーワンダーサイト(TWS)」事業に絡み、目玉事業として企画された「能オペラ」公演で、石原知事の脚本料として100万円が予算化されていたことが27日、読売新聞の情報公開請求でわかった。

 公演が作曲家とのトラブルで中止されたため、実際には支払われなかったが、脚本料ゼロとする知事の説明と食い違っている。

 能オペラは能の表現方法をオペラに取り入れた現代歌劇。知事の四男らの発案で、都と都歴史文化財団などで実行委員会を組織し、2004年2月に都内で公開される予定だった。

 石原知事は会見で「息子も参加したので、おれが本をただで書いてやった」などと述べている。しかし、能オペラ事業の実施経費執行計画には、総予算4350万円の中に知事への脚本料100万円も盛り込まれていた。

 これについて、都生活文化局は「ただにすると、知事が寄付をしたとみなされて、公職選挙法に抵触する恐れがあったためではないか」と説明している。

 また、知事の四男がTWSのキュレーティングアーティスト(学芸員)として、約30万円の報酬をいったん受け取っていたこともわかった。支払われたのは03年12月で、この年の6〜7月に計102時間、能オペラの舞台美術の打ち合わせなどをした対価という。

 四男は全額を翌年3月までに返金したが、これも「無報酬で手伝っていた」とする石原知事の説明とは食い違っている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061228i101.htm?from=main1